オカリナ3本目/カンターレ1C
オカリナ3本目、買っちゃいました!!
カンターレ・オカリナの 1C(ピッコロ)です。
今月の初旬に予約注文していて、ようやく家に届きました。電話注文なので試奏はしていません。ほんとは2本目となる予定のオカリナだったのですが、その間にリエートのソプラノF管を買ってしまったのは皆さまもご存知のとおりです(笑)。
カンターレ・オカリナは、創始者である平本孝雄さんの手によって生まれたオカリナで、笠間焼きで有名な茨城県笠間市で製作されています。笠間は今年のゴールデンウィークに一度行きましたが、山に囲まれていて景色がとても美しいところでした。正直、茨城とは思えませんでした(笑)。下の写真は、笠間つつじ公園のツツジで、茨城百景のひとつに指定されています。
笠間富士は、小高い丘になっていて頂上まで登ると笠間の市街地を一望することができます。
笠間観光大使も綺麗です☆
夕日も綺麗に見えます。岡本真夜ちゃんの「ANNIVERSARY」を思い出しますね。「いつかセイシェルの夕日を見よう~♪ ふたりで写真をいっぱい撮ろうね~♪」ってやつですねw
おっと・・・オカリナから話が反れてしまいましたが、カンターレはそんな芸術の街である笠間市で生まれたんだよ~ってことが言いたかっただけです(笑)。
で、カンターレの話に戻りますが、ほんとは試奏してから購入したかったのですが、まず第一に笠間に行くのが面倒だったこと、小さなオカリナは個体差が少ないこと、値段もそんなに高くないことから考慮して、電話注文で済ませてしまいました。
今回、購入したオカリナは、カンターレでは「1C」と呼ばれている最もサイズが小さなモデルで、他メーカーでいうところのソプラノC管的な位置づけに入ると思います。
とりあえず、届いたカンターレ1Cを期待と不安を抱きながら吹いてみる…。
む・・・この音色は・・・
以前に購入したソルジェンテのミニ・オカリナの音色にそっくりだっ!いや、「そっくり」という表現は適切ではないかもしれない。ほとんど同じ音色だ!(笑)
高音域は、小鳥がさえずるような甲高い音が鳴り、低音域では子供の頃に作って遊んだ草笛のような音が鳴ります。ヤマハ銀座で試奏させてもらったリエートのソプラノC 管とはまた違ったおもちゃっぽい音色、とでもいったらいいのだろうか。僕のイメージでは、リエートのソプラノC のようなしっかりとした(?)音色を想像していたので、期待はずれの感もあり、これはこれで味があっていいのかも?という気持ちもあって、少々複雑な思いだ。
カンターレ1C が、他メーカーのように「ソプラノC管」とは書かずに、「1C(Piccolo)」と記載しているのも ソプラノC管との区別わけの意味も込めて 「1C」という表記を用いているのかもしれません。それに、カンターレの場合は、種類が豊富だから各音色にあわせて独自の名前付けをしているんだと思います。
次に、チューナーを用いて正確な音がなるかどうかをチェックしてみたところ、高音の「ファ」以外はチューナーとほぼ一致していますが、高音の「ファ」は「ミ」寄りになってしまっていて正確な「ファ」はでていないようです。オカリナを持つ角度を斜めにして思い切り吹けば、「ファ」に近い音がでないこともないのですが、曲の流れの中で「ファ」が出なければ全く意味がないので、正確な「ファ」は鳴らないものとして考えたほうがよさそうです。
とはいっても、音階を順に吹いていって「ファ」を鳴らしたときには、とりあえず「ミ」よりも高い音色が鳴っているので(「ミ」も厳密には正確な「ミ」がでていないため)、演奏上はあまり問題ないものと思われます。
因みに、すでに所有しているリエートのアルトC と ソプラノFの高音域をチューナーと合わせてみるとアルトC管では「ファ(F)」の音が、ソプラノF管では「シ(B♭)」の音がきちんと正確にでていました。ここでも改めて、リエート・オカリナの優秀さを知ることになるのです☆
次に、恒例の大きさ比較です。左上がリエートAC、右上がリエートSF、左下がソルジェンテのミニオカ、右下が今回、購入したカンターレの 1Cです。ミニオカの次に小さなオカリナです。
手に持つとこんなに小さい!!
次に、オカリナの構造上の違いをリエートと比較してみます。違いは4点。
① 低音の「ラ」の位置が異なる
② 吹き口の形状が異なる(リエートはなだらか、カンターレは直角)
③ オカリナの右側部分の長さ(高音を吹くときの支えになる場所)
④ ストラップがつけられるか否か
各違いについて簡単に説明していきます。まず、リエートとカンターレでは低音の「ラ」の位置が異なります。これは意外と大きな問題で、カンターレを吹く時にはリエートで普段押さえている指とは異なる指で「ラ」を押さえなくてはならなくなるため、若干ですが演奏に支障をきたします。
カメラに例えれば、キヤノンとニコンのカメラを持ってて、露出補正ダイヤルを回す方向が逆じゃねーかっ!っていうぐらい面倒だと思います(←わかる人にはわかってくれるはず…笑)。
しかし、この低音の「シ」と「ラ」に関しては、リエートとカンターレだけの問題ではなく、オカリナ界全体で統一されていないことが問題です。オカリナ作者の好み(吹きやすさ)によって穴の位置が異なってくるので、こればかりは慣れるよりほか仕方ありません。もしくは、これと決めたらずっと同じメーカーや作者のオカリナを使い続けるか、それがいやなら最終的にはオカリナを自作するしかありません。
次に、リエートとカンターレでは吹き口の形状が異なります。リエートは、吹き口をくわえやすいようになだらかに細くなっていくのに対し、カンターレでは金太郎飴のようにスパッと切られています(←他にたとえが思いつかなかった…笑)。具体的には以下写真を見ていただければすぐにわかると思います。
個人的には、リエートの吹き口のほうが口を軽く添えるだけで済むので吹きやすさは上だと思います。カンターレでは、口をパクッとくわえるような感じになっているので、くわえ方によっては息漏れしやすくなる恐れもあります(←慣れれば問題はないと思いますが)。
次は、オカリナの右側部分の長さ。これは高音部分を鳴らすときに、ある程度の長さがあったほうがオカリナをしっかりと支えやすくなるので便利だと思います。ただし、長い方が便利と感じるか、短いほうが便利と感じるかは吹く人の奏法によっても変わってくるのでなんともいえないところでもあります。僕の場合は、右側部分の余った箇所を活用するので、リエートのように右側部分が長くなっているほうが吹きやすいと思っています。
最後は、ストラップ取り付け部位があるか否か。これについては賛否両論あると思います。初心者の方は、高音を吹くときに落としてしまうこともありえるのでストラップがあったほうが安心です。しかし、少しでもオカリナに慣れてくると、このストラップが邪魔だと感じるようになるはずです。特に、高音の レミファ から ソラシドに戻るときに、このストラップが穴と重なったりして演奏の妨げになることがあります。
自分なりのオカリナの持ち方が確立されてきて、100%落とさない自信があるのならば、もうストラップをはずして演奏しても良い時期ではないでしょうか。
以上、リエートとカンターレの両者を簡単に比較してみました。管の種類が異なるので厳密な意味での比較にはなり得ませんが、少なくとも構造上の違いは、吹く人によって吹きやすいか吹きにくいかに繋がってきます。オカリナを購入する際は、構造上の違いについてもよく調べてから購入するようにしましょう♪ なお、個人的には吹きやすさの面では リエートのほうがかゆいところに手が届いている気がします。
さぁ、カンターレ・オカリナを購入したことでようやく アルトC、ソプラノF、ピッコロの組み合わせでアンサンブルが録音できるようになりました。あとは、ソプラノG管 や バス管なんかも欲しかったりするのですが、とりあえずはこのカンターレ1C を使いこなせるようになってから考えてみます。
あ、それと今日は図書館で3冊目の本が届きました♪
「こどものアニメ主題歌名曲集」です。
アニメの曲がたくさん入っているので、みーちゃん(姪)ウケしそうです☆ けど、結構古いアニメ曲も入ってたりなんかして、現在の20代後半あたりから40代ぐらいまでを対象にしたような曲がたくさん入っていました。よぉし、これからもどんどんレパートリーを増やしていくぞぉ~~~!