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音楽
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音楽のこと。

移調と楽譜の作成

昼下がりのライブ

Nikon F100 + Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)/Kodak Elitechrome100

図書館で頼んでおいた2冊目の本が届きました。
「入門者のための癒されるリコーダーレパートリー」です。

入門者のためのリコーダーレパートリー

なぜオカリナの本ではなくてリコーダーの本かというと、リコーダーもオカリナと似たような音域だと勝手に思い込んでいたからです。しかし、いざ楽譜を開いてみると、ほとんどの曲に高音の「ソ」と「ラ」の音符がはいっていました。リコーダーは最低でも2オクターブの音域を出せるようです。「ソ」と「ラ」は、はオカリナでは吹けない音域。さて、どうしたものか。

でも楽譜をよく見てみると、音符は高くても高音の「ラ」(ピアノでいうC5のラ)までに全ておさまっていて、低い音はあまり使われていません。ほとんどの曲は、1オクターブ半以内で吹くことができる。これなら移調すればなんとか吹けるぞ~と思った僕ですが、音楽的知識が皆無に等しい自分がいきなり移調なんてできるわけがない。

そこで、移調の仕方について簡単に調べてみました。自分のメモ的な意味合いも込めて説明していきます。なお、僕も完全に理解しているわけではないので記述が間違っている恐れがありますが、あくまでも自己責任でお読みください。

まず、曲を演奏しやすくするためには ♯や♭がたくさんあるような楽譜にはしたくありません。例えば、しばじゅんの公式に販売されている楽譜などを見ると、♯が5つもあったり、♭が6つもあったりして、楽譜を見ただけで演奏する気が起きなくなります(笑)。基本的に、ピアノ楽譜は難解に記載されていることがほとんどです(少なくとも素人には難解に見える)。

こういった難解な楽譜は、移調作業をすることによって ♯や♭を減らしていくことができます。最も簡単に演奏をしたいならば、#や♭が全くない状態、もしくは ♯がひとつ、♭がひとつの状態が望ましいわけです。

仮に、基準となる音を 「ド(C)」 とした場合、そこから 7半音下が「ファ(F)」、7半音上が ソ(G)になります。この7半音上、あるいは7半音下が、演奏しやすいように移調する場合の目安とされ、音楽理論的には「完全5度」と呼ばれます。わかりやすくいえば「二つの音の間に半音が7つある時」のことをそう呼びます。この説明でよくわからない方は、ピアノの鍵盤のドの音から半音づつ7つ音を下げていってください。7半音下げていくと、「ファ」の位置で指が止まります。この位置が完全5度です。

Cを基準にして完全5度の位置で移調を行うことができれば、♯ひとつ、もしくは ♭ひとつで演奏が行えるようになり、わざわざ難しい指使いで曲を吹く必要はなくなります。

♭がひとつ付く場合をヘ長調(F調)、♯がひとつ付く場合をト長調(G調)と呼びます。僕がこの前購入した リエートのソプラノF管は、へ長の移調楽器であり、アルトC管でいう「ド」の音が「ファ」になっています。よって、F調の音域は、
(レ→ミ→)ファ→ソ→ラ→シ♭→ド→レ→ミ→ファ→ソ→ラ→シ♭になります。

ここで少し話が脱線しますが、以前の日記で僕は知識不足ゆえのアホなことを書いていたのをしっかりと覚えています。その文章を以下に引用します。



■2008年06月15日 - 「オカリナ2本目/ソプラノF管」

「最後の1本は、シの音が何度吹いても「シ♭」になってしまい、このことが気にかかり買うか買うまいか悩みましたが、他に吹いたオカリナも 「シ」の音が「シ♭」になるケースが多かったので、「まぁいっか~」(←いいのか?笑)ってことで最後の1本に決めちゃいました。それに絶対音感とか持ってるわけじゃないし、シがシ♭になろうが僕はまったく気にならないし、気づきません!!(笑)。」


リエートのソプラノF管を購入する際、ソプラノF管の「シ」の音を鳴らしたときに、チューナーでは「シ♭」が表示され、「音が狂ってるんじゃないのか!?」と購入を迷っていた僕ですが、これはF管の音域どおりであるならば、「シ♭」になるのが当然であり、「シ♭」が鳴らなければおかしいのです。

リエートのソプラノF管を試奏したときに、「シの音がどうしてもシ♭になってしまうので購入を悩んでるんだけど、個体差ですかねぇ?」みたいなことを ヤマハ銀座のおねーちゃんに尋ねたら、「さぁ、どうなんでしょう・・・個体差もあるかもしれないですね」みたいな対応をされました。でも、いまよく考えたら、このヤマハのおねーちゃんも無知なだけじゃん!と思いました。楽器屋の店員やってるんだから、基礎的なことぐらいしっかりと説明できるようにしてほしいですよ、ほんと(笑)。

オカリナのような管楽器では、同じ基本構造を持った異なる調子の管が存在し(C管、F管、G管など)、それらは同じ指使いで違う高さの音を出すことができます。しかし、C調(ハ長調)以外の楽器ではそのまま吹くと譜面とは違う音がでてしまいます。ソロで吹く場合には問題ありませんが、合奏するときには譜面と同じ音を出すためには読み替える必要があります。このことを移調と呼び、完全5度異なるように移調されたオカリナが F管、G管に相当するわけです。

具体的には、以下図を参照してください。C調で「ド」に値する音は、F調では「ファ」、G調では「ソ」を吹けば良いことになります。ただし、F調では♭がひとつ付き、G調では♯がひとつ付きます。

移調作業

なお、移調の際の♯や♭は、何調に移調するかによって♯にするか♭にするのかが決まります。基本的には以下のように覚えておきましょう。

ハ長調→(調号なし)
二長調→(♯ファ・♯ド)
ヘ長調→(♭シ)
ト長調→(♯ファ)
イ長調→(♯ファ・♯ド・♯ソ)
変ロ長調→(♭シ・♭ミ)
変ホ長調→(♭シ・♭ミ・♭ラ)


また、♯や♭が付く順番を覚えておくと後々、役に立つかもしれません。

 ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ

左から順に♯がつき、右から順に♭がひとつづつ付いていきます。
例えば、♯が4つ付いた楽譜は、「ファ」と「ド」と「ソ」と「レ」に♯がつきます。♭が3つ付いた楽譜は、「シ」と「ミ」と「ラ」に付くことになります。♭が2つ付いている楽譜でも、「シ」と「ファ」に♭がついていることはなく、必ず「シ」と「ミ」の位置に♭が付きます。

以上、移調について簡単に説明してきました。

それでは、次に移調後の楽譜作成の過程に入るわけですが、このデジタル全盛時代にいちいち五線譜ノートを買ってきて音符をひとつづつ記入していくなんていう面倒なアナログ作業はできれば避けたいところ。

そこで登場するのが、フリーの楽譜作成ソフトである Finale NotePad2008 です。メールアドレスを登録して、シリアル番号をもらうことで無料で利用することができます。

このソフトは楽譜を作成するだけではありません。上で長々と説明した移調作業を、原譜を打ち込むことで一発で変換してくれます。なので、楽譜を購入したらまずは譜面どおりに音符を打ち込み、最後に移調変換を行うだけで移調楽譜の完成です。なんて素晴らしいのでしょうっ!!

以下図は、移調前の原譜です。高音の「ソ」の音があるので、そのままではオカリナで吹くことはできませんが、移調作業を行うことによってヘ長調やト長調で吹くことができるようになります。

Finale NotePad2008

音符の入力は、PCキーボードでも MIDIキーボードでもどちらでも入力可能です。PCキーボードで入力する場合は、「ド」なら「C」を、「レ」なら「D」をタイピングしていけば簡単に入力できます。ただし、無料版ではリアルタイム入力には対応しておらず、ステップ入力のみに対応しています。

とはいえ、音符の長さ(拍)を正確に入力するには、リアルタイム入力のほうが返って面倒くさいのでステップ入力ができれば十分です。PCキーボードでも慣れれば素早く入力できますが、MIDI キーボードの方が入力は楽ちんです。

てなわけで、4年前ぐらいに封印した MIDI キーボードをまたひっぱりだしてきました。これを机に置くと狭くなるからイヤなんだけど、効率はぐ~んとよくなるのでオカリナに飽きるまでは出しておこうと思います(笑)。

MIDI キーボード

よぉし、この移調作業ができるようになれば、吹ける曲がたくさん増えて楽しくなるぞぉ☆


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