～つじあやのちゃん、デジカメ、サッカー、フィギュアスケート、パソコン、リラックマ、映画、ライブ、その他いろいろな日記～

今日は、有楽町へ行って先行公開の「ZIDANE　神が愛した男」を見に行ってきました。

「ネタバレあり」と書きましたが、むしろ、ネタをばらしておいた方がこれからこの映画を見ようと思っている方々が無駄にお金を消費せずに済むのかもしれません（笑）。僕が今まで見た映画の総本数は915本。その中でも、ワースト3に入るぐらい最悪な出来の映画でした。あれは映画にしてはいけないと思いました。正直、レンタルする価値すらありません。たぶん、そう思ったのは僕だけではないはず。これだからフランス映画は…という典型的な映画でした。

内容は、前後半1試合90分間をひたすらジダンの視点から映像と音を流すのみ。普通、サッカーの中継といえば、斜め上空のアングルから見ることになりますが、この映画では、ジダンの目と平行にカメラが移動しているため、見難さ倍増（笑）。それに拍車をかけて無駄な特殊効果映像盛りだくさん・・・。あるときは、目がぐるぐる回ってスクリーン画面から目をそむけたくなりました。

映画のオフィシャルサイトには、「誰もみたことのない映像　誰も聞いた事のない音響」と書いてありますが、「はは～ん、確かにこんなクソ映像、誰も見たことないわー」と違う意味でだまされた気分になりました。ただ、「誰も聞いた事のない音響」という意味では、この映画には多少なりとも意味があったのかなとは思いますが、それでも、お金を払ってこの映画を95分間も見続けなければならない観客の身になって考えてみるとそれも微妙なところです。仮にもし、この映画がワールドカップの決勝戦を録画・録音していたとしたら、マテラッツィとジダンの間に取り交わされた言葉の一部始終を聞き取る事ができたのにとちょっと残念に思いました。

上映終了後、周りの観客たちは、一様にポカーンとした表情をしているように見えました。映画館を退館後、次の回のこの映画をみるために、既にたくさんの観客たちが期待に胸を膨らませて列をなしていましたが、僕はその光景を見てとてもかわいそうな気分になってきました。あぁ、彼らの95分後はものすごい脱力感をもって映画館から出てくるんだろうな、と思うと…。

物凄い毒舌レビューになりましたが、ほんと見る価値ナッシングです（笑）。
映像技術や音響効果を学びたい人たちにはもしかしたら参考になるかもしれません。ただ、参考にされても困りますけどね…。自己満足映画とはまさにこの映画のこと。観客がこの映画をみてどう感じるかなんて一切お構いなしに制作されており、期待を裏切るのが得意なカンヌらしい映画だったと思いました。