Minolta M-Rokkor 28mm F2.8
先週の日曜日、銀座の中古カメラ屋めぐりをして、欲しかったレンズを買ってきました☆
Minolta M-Rokkor 28mm F2.8 です。
EPSON RD-1s で使えば 42mm相当、BESSA R3A で使えば 28mm のレンズとして楽しむことができます。R-D1s と BESSA を同時に持ち歩けば、ひとつのレンズで2つの焦点距離が使えて、ウマーって感じです。
レンズは、7~8店舗ほど回って2店舗に置いてありました。1981年発売の古いレンズですが、状態はかなり綺麗でした。見える限りでスリ傷や埃、カビなどは見当たりませんでした。中古市場では高値で取引されているレンズですが、相場よりもかなり安く売られていたので、いま買わなければ次に来たときはないかもしれないと思って即決しました。純正フードは付属していませんでしたが、別途他のカメラ屋さんで入手☆ さすが東京、なんでもありますね。値下げ交渉したら 40.5mm のUVフィルターをただでくれました。わーい。
このレンズは、ミノルタとライカが提携を解消した後に発売されたレンズらしく、ライカボディに装着しても 28mm のブライトフレームは表示されず、外付けビューファインダーで覗かなければならないようです。いわば、Minolta CLE のためのレンズといえます。
描写には定評があるらしいのですが、まだほとんど使っていないのでよくわかりません(笑)。ちょっと使った感じだと、開放絞り値が F2.8 なのでそれほど大きなボケはでません。いたって素直なボケという印象です。ボケが大好きな僕としては、あんまりボケてくれないので少し物足りないぐらいです。まぁ、28mmという画角上、ボカすことに重きを置いたレンズではないのでしょう。ネットで見る作例も、パンフォーカスで撮っている写真が多いようです。
このレンズの最大の魅力は、やっぱり「軽さ」でしょう。約135g しかありません。Biogon 28mm が 220g、Ultron F2 が 244g であることを考えれば、いかにこのレンズが軽いかわかってもらえると思います。
よぉし、これで EPSON R-D1s の標準レンズともいえるレンズを入手したので写真を撮りまくるぞぉ。
因みに、マメ知識として「ミノルタ」の名前の由来は、兵庫県西宮市の武庫川河畔に広がる田園風景をもとに「稔る田」(みのるた)と名づけられ、レンズ名の「ロッコール」は、西宮市から近い神戸市六甲山にちなんで命名されたそうです。
ミノルタは特許訴訟に敗れたことでキヤノン、ニコンとの遅れをとり、2003年にコニカと合併、コニカミノルタとなります。それでも業績の悪化により、写真関連分野からは完全撤退。「α」ブランドを含むデジタル一眼レフはソニーに譲渡され、ミノルタの技術は受け継がれ、ついに5日後の10月23日、ソニーが自信をもっておくりだす α900 が発売されるというわけですね。家電メーカーがカメラメーカーを超えてしまう日がやってくるのでしょう…う~ん、カメラの歴史って奥深い!
え~~、マメ知識おもしろい(そこかよ。笑)
知ってしまうと、すごいローカルなネーミングなんですねぇ。
コロさんの記事を読んでいて、同じレンズでもカメラによって、
焦点距離が違ってくることを知ったんですけど、
どのカメラなら何ミリ、っていうのは、どうやってわかるんですか??
投稿者: くずは | 2008年10月20日 10:46
> くずはさん
マメ知識、面白いですよね。
僕も日記を書いてるときに調べものをしてたら知りました(笑)。
カメラによって焦点距離が変わるのはフィルムカメラを使っている限りは気にしなくても良いことかもしれませんね。専門的なことは詳しいサイトにまかせますが、「35mmフィルム換算で○○mm相当」とかいう記述を見たことがありませんか? フィルムカメラは、35mmフィルム(横36mm×縦24mm)なので 35mmの焦点距離のレンズなら、そのまま35mm の焦点距離で使えます。
問題となるのは、デジタルカメラのほうです。デジタルカメラで使われているCCDのサイズの大きさが規格として定められていないために、縦横比などがメーカーにより異なってきます。この縦横比の違いによって、各メーカーごとに焦点距離が異なってくるのです。現在、主流となっているデジタル一眼レフの規格「APS-C」 は 35mmサイズのカメラよりも一回り、CCDサイズが小さくなっています。ニコンやソニーの APS-C機のCCDサイズは、23.7×15.6mm ぐらいなので実際の焦点距離に約1.5倍を乗算します。
28mm の焦点距離ならば、28mm x 1.5倍=42mm相当(35mmフィルム換算)、35mmの焦点距離ならば52.5mm相当となるわけです。なぜ「35mmフィルム換算」と呼ぶかは、フィルムカメラユーザーにとってわかりやすく説明するためです。現在は、デジタル一眼レフからカメラをはじめる人が多いので「35mmフィルム換算」といわれてもなんのことだかわからない人も多いのでしょう(←そういう自分もデジタルカメラからだけどw)。
さらにCCDサイズの小さいCanonの場合は約1.6倍、オリンパスのフォーサーズでは2倍を掛けます。コンパクトデジカメでよく採用されている 1/1.8インチサイズのCCDでは約4.8倍掛けます。実際には同じメーカーでもカメラごとに微妙にCCDサイズが異なるので必ずしも正確な換算倍率ではないのですが、ニコンは1.5倍、キヤノンは1.6倍、オリンパスは2倍などと覚えておいたほうが良いと思います♪
因みに、この日記でも書いたα900は、ソニー初のフルサイズデジタル一眼レフで、35mmサイズの大きなCMOSセンサーを搭載しています。つまり、倍率は1倍。フィルムカメラと同じサイズのCCDなのです。35mmのレンズをそのまま35mmの焦点距離として使えます♪ 初のフルサイズデジタル一眼レフを発売したのがキヤノンで、しばらくの間はキヤノンの天下だったのですが、Nikon から D3 が発売され、ソニーからはα900が発売され、今はフルサイズ機での競争が激化しはじめている状況ですね。
投稿者: コロ | 2008年10月20日 22:59
は~、なるほど~、確かに、その表記は見たことあります。
あれはデジタル特有なんですね。
デジタルに関しては、フィルム以上に門外漢です。
一時は、思い切ってデジイチ、と思ってたんですけどね、
やっぱり一眼というイメージへのハードルの高さと、カメラの重さに迷いが生じ、
結局 Natura NS を購入したことが、今の生活へと繋がってくるワケで。
この春の出来事です・・・(笑)
投稿者: くずは | 2008年10月20日 23:51
> くずはさん
うんうん、デジタルに限っての話ですね♪
春に Natura NS を買ったんですね。僕は去年の今ごろにちょうど Vivitarを買ったので、フィルム歴はちょうど1年ぐらいですね。くずはさんも、Natura NS から随分とカメラが増えていきましたよね(笑)。まだまだ増殖中みたいですが…(^^;)。デジカメはそんなに何台もいらないけど、フィルムカメラってかわいかったり、格好いいのが多いからつい、増えていきがちですよね。僕が最後にフィルムカメラを買うとしたら、 Contax T3 か、Minolta TC-1 が欲しいです(^^)。
投稿者: コロ | 2008年10月21日 23:18