レンジファインダーの魅力
※無駄に長いです。読むのが面倒な方は、最後の 7~8 行だけ読んでみてください(笑)。
最近、レンジファインダーの魅力にすっかりとりつかれています。
これも全ては、先月末に購入した Voigtlander BESSA R3A のせいです。
このカメラ、旅行用のカメラとしてはすごく最適だったんです。最も気に入っていたのはその見た目。現行のデジタル一眼レフのように、首からぶらさげていたらまず最初にカメラに視線が向いてしまうような大袈裟感がなく、主役ぶっていない控えめさが良い。それでいて存在感はきちんとある。
控えめさでいえば、以前に僕が気にいって購入した Nikon FM3A もその要素を持っています。ですが、レンジファインダーと比べたときにどうしても気になってしまうのがその重さ。Nikon FM3A + 単焦点レンズ1本でも十分に軽いのですが、レンジファインダーはそれ以上に軽量化することができるのです。
特に、レンジファインダーのレンズは一眼レフに比べると圧倒的に軽い。一眼レフの「太く、重い」レンズに慣れてしまっているとこの軽さには驚愕してしまう。これは、明るい大口径レンズや広角レンズになればなるほどその重量差が顕著に現われてきます。
すでにご存知かと思いますが、僕は重いものを持つのが嫌いなんです!(笑)。だったらコンパクトデジカメにしておけよと言われそうですが、それだとやっぱりイザというときに頼りないし、コンパクトカメラ以外にも信頼できるカメラを所有しておきたい僕にとっては、レンジファインダーはハマるべくしてハマッたと言っても良いのかもしれません。
そしてもうひとつ言及しておかなければならないことは、レンジファインダーのレンズはデザインがかっこいい!
といっても、デザインをかっこいいと思うかどうかについては個人の主観にゆだねられるので、強いて言えばレンズごとに個性があると言ったほうが正しいかもしれない。
想像できる人は想像してみてください。Nikon や Canon がラインナップしているレンズにおけるデザインのバリエーションの無さを(笑)。とりあえず、どれを買っても大差は感じられず、単に焦点距離表示と質量が異なるだけのように見えてきます。
また、一眼レフでは純正ボディの機能を最大限に活かすには純正レンズしかないという選択肢の狭さが今になって考えてみると物足りない気がしてきます。Canon のボディを持っているのにわざわざマニュアル操作を強いてまで Nikon のレンズを購入するひとはあまり多くはありませんよね。
レンジファインダーにハマッたもうひとつの要因は、まさにここにあります。レンジファインダーには、レンズマウントの規格として Lマウントと Mマウントが存在し、Mマウントのカメラを所有していれば Mマウントのレンズも Lマウントのレンズも装着することができます。僕が購入した BESSA R3A も Mマウントのカメラです。
Lマウントとは、ドイツのライカ(旧エルンスト・ライツ社)が初めて採用したマウント方式であり、内径が39mmであることから通称「L39マウント」とも呼ばれいます。その後、ライカM3以降にバヨネット式Mマウントに移行したことにより、ライカのマウントは LマウントとMマウントとして区別されることになります。LマウントのレンズをMマウントに装着するには L→M変換リングを装着するだけです。
LマウントやMマウントは、ユニバーサルマウントと呼ばれており、レンズのマウント規格で各社共用で使用を許可されています。これによって、全世界のカメラメーカーがこぞって、一つのレンズマウント規格に合わせて多数のカメラやレンズを製造したため、その結果として装着できるレンズの種類が数え切れないほどあるのです。
もちろん、日本のメーカーも Lマウントのレンズをたくさん製造しました。代表的なメーカーでいうと、ニコン(ニッコール)、キヤノン(キヤノン、セレナー)、コニカ(ヘキサノン)、コダック(エクター)、ケンコー、フジフイルム(フジノン)、ミノルタ(ロッコール)、ペンタックス(SMCペンタックス)、リコー(GR)、トプコン(トプコン)、ヤシカ(ヤシノン)など。括弧内は、各メーカーのブランド名です。
中古カメラ屋にいくと、これら日本の代表的なメーカーのLマウントをたくさん見つけることができます。その度にショーウィンドウをじ~っと眺めながら欲しいなぁと思いつつも、買わずに店をでるのが常です…(笑)。日本のメーカーだけでこれだけ多数のLマウントが存在するのですから、海外メーカーも合わせたらそのレンズの数は膨大で計り知れません。
Canon のEFマウントは Canonにしか作る権利がなく、NikonのFマウントはNikonにしか作る権利がないことを考えれば、LマウントやMマウントがいかに汎用性の高いマウント規格であるかが容易に推測できると思います。
レンズの選択肢が多いからといって、いろんなレンズを買えるほどの軍資金があるわけではないので、むしろ選択肢が狭いほうが悩まなくて済むという話もありますが、それでもいざとなれば、いろんなレンズを試すことができると考えるだけで、なにかワクワクしてきませんか?(^o^)
え!?してこない?(笑)
とりあえず、今、興味があるのは安価な割に素晴らしい写りをするロシア製レンズ。JUPITER や INDUSTAR といったレンズですね。ライカ純正レンズは、もう目玉が飛び出るぐらい高いのできっと手は出さないと思います(笑)。そこまでブランド志向ではないので…。いつかは使ってみたいですけどね。
他にも、癖のあるオールドレンズが欲しいのはやまやまですが、見た目を重視する僕としては、やたら高い割には外観にスレ・キズが多かったり、小カビが生えていたりするものだったりするとやっぱりそれは欲しいものではなくなります。
中古カメラ屋に行くと状態の良いオールドレンズはそう多くはありません。あったとしても躊躇してしまうぐらい高かったりします。いくら良い写りをするレンズだったとしても、外観の状態が悪ければ気分的にあまり持ち歩きたいとも思わない気がします。安ければ別ですが、高い値段だしてまで外観の状態がよくないレンズは欲しくはないかな…。
そういう意味で、現在もL&Mマウントのレンズを作りつづけている日本メーカー、コシナのフォクトレンダーのレンズはほんと素晴らしいと思います。デザインが洗練されていて、所有欲をかきたてられます。手頃な価格ながら写りも文句なしです。レンジファインダーの需要が減りつづける一方で、これだけユーザー視線にたって開発を続けてくれる会社はそうはありません。コシナにはこれからもずっと頑張ってもらいたいとおもいます。
話がちょっと脱線しましたが、要するにこの記事で言いたかった事は、
1. レンジファインダーは、軽量化できるからオススメ!
2. レンジファインダーは、デザインがかっこいいからオススメ!
3. レンジファインダーは、いろいろと不便だけどそれでも面白い!
ということが言いたかっただけです。
レンジファインダーに関する知識が浅いのでとぼけたことを書いている恐れが十分にありえるので、「それは違うだろ?」という箇所を見つけたら、ツッコミ大歓迎です☆
それでは、長々と読んでくれてどうもありがとう~☆