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デジタルカメラ
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購入!!「フィルムスキャナ/Nikon COOLSCAN V ED」

ついに買っちゃいましたっ!
フィルムスキャナ、Nikon の COOLSCAN V EDを!

Nikon の COOLSCAN V ED

これを買うまでには、悩みに悩みぬきました…。

なにに悩んだのかっていうと、フラットベッドスキャナを買うか、それともフィルムスキャナを買うかってことです。本格的にフィルムを楽しむなら問答無用にフィルムスキャナを選ぶところなんですが、そうなると値段が高くなってしまう…。これからフィルムにハマルかハマラナイかもわからないのに、初期投資としてフィルムスキャナに57,000円もの出費はリスキーだ!

ということで、最初は安価なフラットベッドスキャナを買うつもりで、以下の2機種を候補として絞りました。

・EPSON GT-X770(26,000円ぐらい)
・EPSON GT-X970(47,000円ぐらい)

最近のフラットベッドスキャナは、一時代前に比べれば安いものでもかなり高性能と聞くし、ウェブ利用なら安価なものでも支障はないだろうと思って GT-X770 を買うつもりだった。GT-X770 で取り込んだ写真も ウェブ上で確認してみたけど、「これだけスキャンできれば十分だな」と思った。

GT-X770 も GT-X970 もともに 6400dpi もの高解像度で取り込めるし、この2機種の差といえば、一度に取り込めるフィルムのコマ数、取り込めるフィルムの種類、スキャン速度、筐体の大きさ、レンズ性能の違い程度だと思っていた。どうせフィルムは、プリントなしのウェブ利用での使い方がメインになるだろうし、そんなに高性能なものはいらん!そう考えていたから自分にとっては、 GT-X770 ですらオーバースペックだと感じたぐらいだ。

しかし、この2機種の値段の差は一体なんだ…2万円も違うぞ。絶対に罠があるはずだ。不審に思った僕はさらに調べていくと、なんとダイナミックレンジ[ Max OD 値 ](←諧調の豊かさを表す範囲) が圧倒的に違うことに気がついた。上位機種の GT-X970 は、Max OD値が 4.0 であることをパンフレットに誇らしげに記載している。だが、GT-X770 に限ってはどこにもそんな数値が記載されていない。

つまり、恥ずかしくて公表できないぐらいの数値しかないのだと推測した僕は、ウェブでさらに詳しく調べてみたところ、なんと GT-X770 の Max OD値は 3.4 だということがわかった。

3.4だと?

それはちょっとひどいな。Nikon の COOLSCAN V ED は、ホームページ上で ダイナミックレンジが 4.2 であることを公表している。ということは、GT-X770 は、GT-X970 や COOLSCAN V ED に比べてダイナミックレンジの点ではかなり劣っていることになる。

これがわかった以上、もはや GT-X770 に固執する理由はなくなった。筐体が小さくて、値段が安いことからも第一候補にあげていたが、安いものには安いなりの理由がある。「中途半端な値段のものを購入して、いままで失敗を繰り返してきた教訓を活かせ!」と心の声が聞こえてきたので却下した。

次に、GT-X970 と COOLSCAN V ED の比較をしてみた。正直、ここでも値段の差がひっかかって、1万円安い GT-X970 を買う気満々だった。以前に使用していた SCSI 接続のスキャナもEPSONであったことから、EPSONなら問題ないという不確かな安心感があったのだ。

GT-X970 の良いところは、一度に24コマまでの35mmフィルムをスキャンできるというところだ。出かける前、寝る前、食事をしている間など、空き時間を利用して一気にスキャンできるので、わざわざパソコンとにらめっこしながらスキャンが終わるまで待っている必要はなくなるのである。

また、GT-X970 では、中版フィルムもスキャンすることができる。将来的に、HOLGA などの中版フィルムもやってみたいとなったとき、このスキャナがあればわざわざ中版用にスキャナを買い足す必要もなくなる。これはかなりおいしい…。

反対に、COOLSCAN は解像度の点で GT-X970 に負けている。GT-X970 の 6400dpi に対して、COOLSCAN V ED は 4000dpi 程度しかない。また、取り込めるフィルムの種類は 35mmフィルムオンリーで、一度に取り込めるコマ数もたったの6コマしかない。

つまり、36枚フィルムを取り込むためには、 6回もネガフィルムの交換作業をしなければならなくなり、これは面倒以外のなにものでもない。そこまでしてフィルムに時間を割きたくない。これなら、セットさえ済ませてしまえば 2回の手間ですべて取り込める GT-X970 を買ったほうがはるかに自分に適しているのではないかと思った。

だが、これで GT-X970 を買う決心がついたわけではなかった。心の底にひっかかっている点があったからだ。それは、あらゆる掲示板で書かれていることだが、フラットベッドスキャナとフィルムスキャナの性能差は歴然としているという事実だった。つまり、フィルムスキャナの前には、フラットベッドスキャナは太刀打ちすることができないというのだ。

なぜだ?

GT-X970 は解像度が 6400dpi、COOLSCAN V ED は 4000dpi。どう考えても GT-X970 のほうが優れているじゃないか。だが、そう思った自分は愚かだった。実は、スキャナにおける 解像度の高さは、そのまま画質に比例するわけではないことを知ったのだ。例えれば、コンパクトデジカメが画素数が高くなるのに比例して、画質も良くなっていくわけではないのと同じ原理であったのだ。

「解像度」という言葉だけに惑わされていた僕は、もういちど両者を再研究しはじめた。まず最初に気が付いたのは、フィルムを取り込むときのスキャンスピードだ。COOLSCAN が 4000dpi を1コマ取り込むのに38秒であるのに対し、GT-X970 は 6400dpi を取り込むのに1分21秒かかる。単純比較は難しいかもしれないが、少なくともスピードにおいては COOLSCAN V ED に軍配があがる。

これからたくさんのフィルムを取り込んでいこうとしているんだから、できるだけスキャンスピードの速い COOLSCAN のほうが無駄な時間を消費しなくて済むだろうと思った。

次に、致命的とも言える差に気が付いた。それは、フィルムスキャナとフラットベッドスキャナの読み取り方式の機構そのものが異なるということだった。なぜGT-X970 がフラットベッドスキャナのカテゴリーに分類され、COOLSCAN がフィルムスキャナのカテゴリーに分類にされるのか、その意味を考えればすぐにわかることだったんだ。

フラットベッドスキャナは、フィルムを読み込む際に必ずガラス面を通るので、写真にソフトフォーカスがかかったようにピントが甘くなるのが問題だ(←すべての機種でそうなるかはわからんが)。そこにいくと、COOLSCAN V ED は、Nikon の一眼レフレンズにも採用されているニッコールEDレンズを使って、フィルムを1コマづつ丁寧にオートフォーカスをしてピントをきちんと合わせてから、パソコン上に取り込む仕組みになっている。

Nikon が誇る最高のレンズでオートフォーカスしているのだから、EPSON のフラットベッドスキャナがそれに太刀打ちできるわけがないのはなんとなく推測ができる。いや待てよ、そういえばエプソンも30万円ぐらいのレンジファインダーカメラを発売していたな…。う~ん、ま、その辺は気にしないことにしよう(笑)。

このニッコールレンズの採用によって、COOLSCAN で取り込んだときの画像のほうがはるかにシャープでクリアな画質が得られるのだ(←といっても、自分の目で確認したわけではないからあくまで推測の範囲内だ…ここんとこ、つっこんでこないように…笑)。

ただし、ウェブ利用や L版印刷程度の用途であれば、両者の画質の差異にはほとんど気がつかないような気もしてくる。デジカメの600万画素も1200万画素もL版に印刷してしまえばその違いにほとんど気づかないのと同じことだ。

そう考えると、別にフィルムスキャナにこだわる必要もないんじゃないかと思ったが、フィルムスキャナとフラットベッドスキャナの違いを知ってしまった以上、いまさらフラットベッドスキャナに後戻りすることはできない。わずか1万円程度の差で後からやっぱりフィルムスキャナにしておけば良かったと後悔するぐらいなら、最初の段階で COOLSCANを買っておいたほうがきっと幸せになれるはずだ。

こうして悩みぬいた結果、ようやく購入したのがこの COOLSCAN V ED !!
さっそくパッケージの箱を開けてみましょう。

机においたところ

どこにCOOLSCAN が置いてあるかわかりましたか?画像の一番左にあります。あまりのコンパクトさに場所をほとんど取らないところが素晴らしい☆ 因みに、GT-X970 は、ありえないほど筐体がでかいんです…。すでに周辺機器で置く場所が埋まりつつある自分の部屋には、大幅な配置転換をしなければきっと置けないだろうと思わせるほどの巨大な大きさなんです。

それに比べてこの COOLSCAN ちゃんは、こんな狭いスペースにちょこんと置けて、なんともいえないかわいらいさがあります☆

下写真がデフォルトの状態です。

デフォルトの状態

けれど、実際には 35mmストリップフィルム用のアダプタを装着することになるので、以下写真のように、ややスマートさが欠けてしまう感があります。それでも、あのおぞましき巨大な GT-X970 に比べれば…。

35mmストリップフィルム用のアダプタを装着したところ

で、以下のようにしてフィルムを挿入すれば、あとは自動的に中に吸い込まれていきます☆ おお~、すげー。GT-X970 でフィルムを読み込む場合は、ホルダーにセットしてから読み込まなければならないので、それに比べると直にフィルムを読み込んでくれるのはかなり楽ちんです♪

もしGT-X970を買っていたら、筐体がでかすぎてパソコン机の上に置くことはできなかったんだろうなぁ。けど、COOLSCAN なら、よっこらしょっと椅子を立ち上がってスキャナのところまで移動せずとも、フィルムをサっと挿入するだけでズズズーっと読み込んでくれるのですっ!!

わーいわーい!ニコン、ばんざーい!!

部屋の写真

でもね、Nikon COOLSCAN V ED の良いところばっかり解説してきたけど、実際には GT-X970 も捨てがたいんですよ。だって、24コマ同時に読み込んでくれるなんて絶対に便利なはず!

現にCOOLSCAN と フラットベッドスキャナを二つとも所有して、用途によって使い分けている人もたくさんいるみたいだし…。中版フィルムをスキャンできるスキャナで、手頃な価格のものはEPSONぐらいしかないので、そういう意味では EPSON のフラットベッドスキャナは中版ユーザーを想定して力を入れているのかもしれないですねー。

とりあえず、これでフィルムがパソコンに取り込めるようになったので、フィルムでバシバシ写真を撮って公開していきたいと思いまっすっ!とりあえず、なにか取り込むものはないのか?と家中、ネガフィルムを探してたら9年前の自分の写真がでてきたのでとりあえず取り込んでみました(笑)。

小っちゃっ(←これじゃ、性能がわからないって?笑)。

9年前のわんこ


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コメント

すご~~い☆ネガがぺーって出てくるんだね!!
ほんとプロっぽい☆しかもコンパクトで出しっぱなしにしておけるのがいいね♪
そうそう、妥協して安いの買っても、あとで後悔するなら、結局ちょっと高くてもそっちにしたほうが長い間使えるんだよねぇ☆
いいやつ買えてよかったね^^
若いころ兄の写真の景色キレイだね☆モザイクがざんね~ん(笑)また写真楽しみにしてまぁす♪

> はっぱちゃん

うんうん、ネガが出たり入ったりして面白いよっ!!このスキャナの良いところはコンパクトなところだね☆ 気軽にフィルムを挿入できるから面倒くさがりな僕にはちょうどいいかもー。

うん、妥協して買うとほんっとロクなことがないよね~(^^;)。じっくり悩んで買ったものは愛着も湧くし、長く使っていきたいと思えるしね☆

若いわんこの写真の景色は箱根だよ~。んで、後ろに見えてるのが芦ノ湖。はっぱちゃんちからなら箱根は近そうだからうらやましかー。箱根って狭いけど良いところだよね♪

コロさん、このフィルムスキャナー、とっても良いらしいですヨ。(^^) デジ一を持つ前に、無芸も本気で買おうかと思いました。 フラットベッドの“おまけスキャン”とは、全く別物ですヨ。

昔の写真を、ネガが痛む前にデジタル化して置きたいものですが、これがなかなか手が出ない…(^^;) そうだ!レンズ同様に、レンタルしてくれるところを探そうかしら? それとも友達をそそのかして買わせるか?(爆)

> 無芸さん

無芸さんも本気で買おうと思っていたんですねっ!フラットベッドのスキャナは使ったことがないので、どの程度のものなのかわからなかったのですが、あとで後悔はしたくないのでとりあえずフィルムスキャナのほうを買っちゃいました!

僕は昔の写真のネガってのがほとんど残っていないので、フィルムにはまらなければフィルムスキャナが無駄になってしまうのが怖くてなかなか買う決心がつきませんでした(笑)。フィルムスキャナをレンタルできたらそっちのほうが良いかもしれないですよね♪ そういえば、ヤフオクかなんかで、日数は忘れましたがレンタル4000円とかありましたよー。友達に買わせて使わせてもらうのもひとつの手ですね(笑)。

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